七の巻: PASMO+Suicaで湘南ぶらり途中下車の旅
おやまあ、オートチャージですか?
http://journal.mycom.co.jp/column/komono/007/
ちょっと似ているが大きく違う!? オートチャージ型の「PASMO」
3月18日スタートの「PASMO」。関東の私鉄をほぼ網羅、電車はもちろんバスもOKという非接触型ICカード乗車券。首都圏であればSuicaとほぼ変わらず利用でき、JR東日本のグリーン車にも乗れる。いわんや電子マネー機能をや、キオスクでの買い物にも使えるという優れモノ。首都圏私鉄沿線在住ならば、すでに使っている向きも少なくないはずだ。
そのPASMO、残高が2,000円を下回った時点で自動的に入金処理を行う「オートチャージサービス」も実施している。当然"ひも付ける"クレジットカードは必須だが、クレジットカードとは別にSF(Stored Fare)機能付きのカードが発行される仕組み。万が一紛失しても、オートチャージは1日あたり3回(=9,000円)、1ヶ月あたり16回(= 48,000円)を超えて利用できないため、クレジットカードごと失うより打撃は少ないはず。
PASMO(オートチャージサービス機能付き)の裏面。無記名式と比べてみよう
カード発行会社が多いことも重要。Suicaは2006年10月から同サービスを提供しているが、JR東日本が発行 / 提携するビューカードが必要で、選択肢は少ない。PASMOの場合、加盟事業者の多くがカード事業を運営しているうえ、ポイントプログラムも各種用意されているなど、選択肢が多い。
筆者の場合、メインのカードがPASMOに対応しないため、年1~2回使う程度の「東急TOP&カード」でオートチャージサービス機能付きPASMOを作成。初期費用はデポジット分の500円ポッキリ、カードの年会費を除けばワンコイン、というKOMONO好きにはさほど痛くない金額。しかも、この東急TOP&カードでは、2月末までに申し込めば1,000TOKYUポイント(東急系の店舗で1,000分の買い物ができる)をもれなくプレゼント、といううれしい"おまけ"が。実際に申し込む時には、カードのポイントプログラムだけでなくPASMO作成の特典も考慮したいものだ。
おやおや、今日はどこへ行くんですか?
そのPASMOは、サービス開始に1日遅れの3月19日に到着。どうすりゃトクかとPASMOの情報を整理していたところ、むくむく起き上がってきた旅心。折も折、20日午後には東京で桜の開花宣言が。片雲の風ならぬ花の匂いにさそわれて漂泊の思いやまず、PASMOを懐に近郊へ電車の旅に出かけることにした。妻子にはSuicaを持たせ、PASMO+Suicaでぶらり途中下車の旅、という次第。
ちなみに、到着した時点のPASMOは残高0円。初めて自動改札機を通過した時点で金3,000円也がチャージされるわけだ。歩きつつシャッターを押したため手ぶれが激しく、"初オートチャージ"写真は撮り逃してしまったが、確かに3,000円分チャージした旨表示されていた。
出発前に「SFCard Peeper」で確認したオートチャージサービス付きPASMO。ご覧のとおり、"まっさら"な状態
読み取り部に軽くタッチするだけですべてがOK、オートチャージなら残高を気にする必要も無し
ぶらり旅の行程だが、とりあえず目的地を江ノ島に設定。最寄りの相鉄いずみ野線緑園都市駅から下り方面の電車に乗り終点の湘南台駅まで、そこで小田急江ノ島線に乗り換え終点の片瀬江ノ島駅で下車、江ノ島を散策したあと江ノ電に乗り、あとは足の向くまま気の向くまま……という趣向だ。
私鉄各駅の至るところにPASMOの広告が
江ノ島が見えてきた、俺の家は遠い
江ノ島でぼんやりしたあと、江ノ電江ノ島駅から鎌倉へ
うひゃ~、GPSが記録できてませんよ?
自動改札機の読み取り部にタッチするだけという決済方法はともかく、確認したかったのはオートチャージのタイミング。残高が2,000円以下の場合、自動改札機で3,000円がチャージされるとのことだが、それは改札を出る時なのか、それとも(一時的に残高を2,000円以下として)次回自動改札機を通る時なのか、オートチャージ式Suica未経験の身には不可解なり。
その答えは、「次回自動改札機を通る時」。たとえば、残高2,300円の時に運賃が330円かかると、改札を出る時には残高が1,970円。次回自動改札機の読み取り部にタッチした時、チャージが行われるという仕組みだ(1,970+3,000=4,970円)。ちなみに、残高2,100円の時に運賃2,200円といった、運賃が残高を超えるケースについては確認できていない。
もう1つ確認したかったのは、駅に設置されているという「履歴を表示/印刷できる機械」。これまでJRの駅で見かけたことはあるが、私鉄の駅でも利用できるようになったことは単純にうれしい。
いつの間にかこのような機械が駅に設置されていた
それなりに春の風情を楽しめた今回の小旅行。子供が車内で熟睡してしまったため、相模湾の眺望が素晴らしい江ノ電・鎌倉高校前駅をスルーしてしまうなど、"ぶらり途中下車"らしい旅はできなかったものの、PASMO+Suicaのおかげで券売機に並ぶ面倒がなく楽ができた。悔やまれるのは、GPSレシーバ「GPS-CS1K」がところどころしか動作していなかったこと。電車で移動中はほぼ記録されておらず、駅と駅をつなぐばかりの情報になってしまった。ああ無念、次のぶらり旅に期したい。