子供が改札通れば、メールで即通知 新サービス、関東でも
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/seikatsu/070315/skt070315001.htm
鉄道・バスの乗車券を使って、児童・生徒の登下校情報を保護者に知らせるサービスが広まり始めた。関西では昨年から、子供が駅改札を通過した記録を保護者にメールで送信するシステムを全国に先駆けて導入。関東でも平成19年度に小田急電鉄(東京)が同様のサービスを開始するほか、東京急行電鉄(同)グループは今月18日に発行される関東の交通ICカード「PASMO(パスモ)」を使った情報提供に乗り出す。(頼永博朗)
小田急のサービスは「あんしんグーパス」。子供が定期券で小田急の駅の自動改札機を通ると、定期券に記された区間内であれば、入出場した駅名と改札の通過時刻が保護者の携帯電話にメールで送信される。登下校時などに決まった駅や時間帯に乗降しないと、早めに異常に気付く仕組みだ。利用は無料。本格的な運用に向け、沿線の11私立小学校に利用を呼びかけるほか、塾からの申し込みにも応じる。
改札機と携帯電話を連動させた子供の安全確認システムの導入は、関東の鉄道事業者では初めて。小田急は15年から、駅の自動改札機を通った際、列車の運行情報や沿線の店舗情報などを乗客の携帯電話にメールで知らせる「グーパス」を導入しており、「あんしんグーパス」はこのシステムを応用する。
現在、実施中のモニター試験に協力している成城学園初等学校(東京)では、「児童が駅を出入りしたことが分かれば、万が一のとき、探す範囲を絞ることができる」と学校側の危機管理上も有効な手段として期待する。
≪関西が先行≫
「あんしんグーパス」は、関西では昨年1月から運用されている。こちらは、京阪神の交通ICカード「PiTaPa(ピタパ)」を使った通知サービスで、半年ごとに1890円の利用料が必要だ。
今年1月にはサービスを拡充。従来は事前に登録した2駅だけが対象だったが、「あんしんグーパス」に対応する523駅のどこで乗り降りしても、入出場した駅名と改札の通過時刻の情報が送られるようになった。あわせて、携帯電話1台当たりで対応できる子供の数も、1人から2人以上に増えた。
サービスの運営会社では「自宅と学校の最寄り駅だけでなく、塾に通うときや、複数の子供にも対応してほしいという要望が多かった」という。現在、利用する小中学生は約1800人で、将来は5000人を目指す。
一方、立命館小学校(京都)は昨春の開校以来、「ピタパ」を使った独自のシステムを導入。最寄り駅や乗換駅の通過情報のほか、構内に設置した読み取り機を使った登下校の情報を、保護者と学校側が即時に把握できる態勢をとっている。
≪パスモ+端末≫
東急グループの警備会社、東急セキュリティ(東京)は今年4月から、子供が端末に「パスモ」をかざすと、保護者にメールを送信する「キッズセキュリティ」を展開する。当面は、東急電鉄沿線の私立小中学校、塾、スポーツ施設などに端末を設置してもらう。将来的には、東急グループの駅やバス停でも対応できるよう整備したい計画だ。
ただ、関東の場合、小田急の「あんしんグーパス」と東急の「キッズセキュリティ」とは連動性がない。また、「パスモ」にしても、関東の事業者101社でつくるパスモ協議会では、関西の「ピタパ」のように各社が相乗りした形での情報提供サービスについて、「今のところ検討していない」としており、広域運用の見通しは不透明だ。
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問い合わせ先は、小田急の「あんしんグーパス」(フリーダイアル0120・066・906)▽「ピタパ」の「あんしんグーパス」((電)06・6252・1723)▽東急の「キッズセキュリティ」(フリーダイアル0120・109・253)。
(2007/03/15 09:51)