パスモ・スイカ相互利用始まる 3年で800万枚目標
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20345400,00.htm
首都圏の鉄道やバス、地下鉄が利用できるICカード乗車券「PASMO(パスモ)」のサービスが18日、始発からスタートした。JR東日本の「Suica(スイカ)」との相互利用も同時に始まり、いずれか1枚あれば、首都圏のほぼすべての交通機関を利用できるようになった。
これに伴い、大塚弘・関東鉄道協会会長(京成電鉄会長)、清野智・JR東日本社長ら関係者は同日、東京・新宿の京王線新宿駅で記念式典を開催。テープカットの後、京王線の改札口でパスモとスイカを使って渡り初めを行った。大塚会長は、「パスモはゼロからのスタートだが、(今後)3年間で800万枚の発行を目指す」と抱負を語った。
◇
■クレジット会員獲得競う
首都圏の鉄道各社はパスモのサービス開始を機に、自社のクレジットカード会員を増やそうと相次ぎ特別キャンペーンに乗り出した。
パスモには当面、鉄道23事業者とバス31事業者が参加したが、すでに約1900万枚が発行されているJR東日本のスイカと合わせ、利便性が飛躍的に向上するので、顧客は一気に拡大する見通し。このため、鉄道各社にとっては、いかに自社の収益につながる利用を促すかが勝負だ。
「パスモ」「スイカ」はJR東、私鉄、バスの乗車のほか、駅構内のコンビニも利用できる(18日、東京都新宿区の新宿駅構内のコンビニ)
パスモにはあらかじめ最大2万円まで入金できるが、精算時に残高が不足する事態も生じる。鉄道各社のクレジットカードを利用すれば、残高が2000円を下回ると次の改札を通る際に自動的に3000円が入金される「オートチャージ(自動入金)」のサービスを受けることができる。そこで、鉄道各社はこのオートチャージを自社のクレジットカードで利用してもらう作戦だ。
東急電鉄は1ポイントを1円として1000円単位でパスモに入金できるサービスをスタート。また同社と小田急電鉄は、パスモで自社路線に乗車した際にもポイントを加算し、ためたポイントは系列店舗での買い物のほか、日本航空(JAL)のマイルとも交換できるようにした。東京地下鉄もパスモのサービス開始を機に独自のクレジットカード「To Me Card」を設定。ためたポイントは、パスモに入金できるほか、全日本空輸(ANA)のマイルとも交換できる。
パスモは今後、マンションの鍵としての利用など応用分野が拡大する見通しで、クレジットカード会員の獲得は、新たなビジネスチャンスをにらんだ顧客囲い込みの第一歩となる。