電子マネー導入、タクシーもスイスイ~♪
電子マネーで運賃を払えるタクシーが増えている。これまで順次導入されていたEdy(エディ)やiD(アイディ)に続き、今春からは「Suica」(スイカ)も使えるタクシーが走り始めた。サインなど手間がかかるクレジットカードに比べ「早くて便利」と、乗客、運転手の双方から好評。ワンメーターだけ乗って財布を見ると一万円札しかない-そんな“悪夢”とさよならできる日も近そう。
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070513/wdi070513001.htm
大手「国際自動車」「日本交通」2社は3月末、PASMO(パスモ)の導入に合わせ、スイカ・パスモが使えるようにした。各100台に決済端末を積んだ。
想像以上
「想像していた以上に利用者がいる。評判も上々」と驚くのは国際。利用回数は平日なら1台あたり2.8回程度。平均単価は1500円前後と、短距離での利用がほとんどだ。今後は各種電子マネーに対応するマルチ端末の導入を視野に、今年度中に全車(2500台)に決済端末を搭載する予定という。
決済早くて便利
電子マネーの最大の魅力は決済時間の早さだ。クレジットカードは情報センターへの問い合わせやサインに時間がかかるが、先払いの電子マネーはカードや携帯電話を決済端末にかざしてピピッと音がすればOKだ。
また、チェッカーキャブ無線グループも今春からアイディ決済を採用。傘下5800台のうち5000台に対応端末を導入した。今後、全車に搭載する予定だ。同グループは「電子マネーが増えれば、強盗に狙われることも少なくなる」とセキュリティー面でのメリットも重視している。
東京乗用旅客自動車協会によると、東京のタクシーは全部で5万3000台。このうち電子マネー利用可能を発表している会社の台数などをカウントしていくと約1万4000台(一部東京以外も含む)。ざっと4台に1台の割合で電子マネーが使える計算だ。
利用者数も増加。昨年8月からエディ決済を始め、2600台全車に端末を搭載した中央無線グループでは、同月に4500回(計700万円)だった利用回数が先月、1万4000回(計2000万円)と約3倍増に。「認知度が高まっている」とみる。
“時代の趨勢”に期待
一方、「経費の関係もあり、導入予定はない」(帝都自動車交通)、「お客さまのニーズに合わせ対応していく」(東京エムケイ)と様子見の会社も。電子マネー会社に支払う手数料もネックになっている。しかし、まだ導入していない会社の運転手は「電子マネーなら素早く決済して次のお客さんをつかまえに行ける。そのうち標準装備になるのでは」と“時代の趨勢(すうせい)”に期待を寄せる。
ところで電子マネーでは釣り銭がないため、釣り銭をチップとして運転手に渡す慣習もなくなることに。あるタクシー会社は「バブル時代は晩飯代が出たものですが…」と微妙な心境でいる。
(2007/05/13 10:38)