非接触認証技術「RFID」
■消費者の安全・安心確保/企業の管理分野でも急速普及
http://www.business-i.jp/news/for-page/naruhodo/200803200009o.nwc
ICチップを使用する非接触認証技術「RFID」の開発や導入が本格化し、さまざまな用途で活用されるようになっています。
「RFID」は、「Radio Frequency IDentification」の略で、ICチップとアンテナから構成されるタグを対象となる物に付けて、ICチップ内の情報を無線でやりとりできるようにする技術です。
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「RFID」という言葉自体は一般的にはまだ耳慣れないものですが、JR東日本の電子定期券「スイカ」や関東私鉄の「パスモ」などの電子マネーに代表される非接触型ICカードもRFIDの一種で、すでに幅広く使われているテクノロジーです。同時に、複数のICタグを自動的に認識できるといった特色から、食品や製品の安全性を管理するためのトレーサビリティー(生産履歴の追跡可能性)や、入退室管理をはじめとするセキュリティー分野などでの幅広い活用が期待されています。
今月に入り、富士通フロンテックは、国内で初めて工場と取引業者間でRFIDを活用した部品供給管理システムを稼働させると発表。また、NECソフトも、同技術を利用した企業の重要書類やパソコンなどの資産管理システムを4月1日に発売すると発表しました。
さらに、日立製作所と日立化成工業、凸版印刷の3社が偽物の製造や流通の防止に有効なホログラムと非接触型ICチップを一体化したラベル型のICタグを開発し、今月から販売を開始するなど、各社の積極的な開発や導入が続いています。
一般消費者にとっては、ICカードの形で、すでに生活に浸透しているRFIDですが、このように企業の管理分野でも急速に普及が進んでいます。
では、RFIDを導入することで、企業には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
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まず、商品の流通経路を確認できることで、消費者の安心・安全が確保され、顧客満足度が高まることが期待できます。また、商品の不具合が見つかり、リコール対象になった場合にも、対象となっている型がどのような流通経路をたどったのか、追跡調査がしやすくなるため、リスク管理が容易になります。
どのような商品がどのような種類の店舗でどの程度売れているのかということを、低コストでより詳しく調べることもできるので、マーケティングにも便利です。入荷情報の把握や納入指示の効率の向上で、余分な在庫の削減効果も見込めます。
「企業のコンプライアンス(法令順守)体制への意識の高まりもあり、今年は情報管理を容易にするRFIDの導入が本格的に進む」(日立製作所広報担当者)と、メーカーは需要の増加を予想しており、さまざまな利用方法のあるRFIDの市場は急速に拡大しそうです。(山田泰弘)