【IT Japan】「NGNを軸に人と地球へのやさしさを追求する」、NECの矢野社長
「顧客や従業員に対する『人へのやさしさ』と、環境負荷の低減などによる『地球へのやさしさ』を追求していくことが、新たな競争力の獲得につながる」。NECの矢野薫代表取締役執行役員社長は2008年7月1日、東京都内で開催中の「IT Japan 2008」の講演でこのように語り、「その実現をNGN(次世代ネットワーク)が支える」と続けた。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080701/309890/?ST=system
矢野社長は顧客にやさしいサービスの例として、首都圏の交通網で使える非接触型ICカード「PASMO」を利用した経済産業省の実験プロジェクトを紹介。「匿名性を維持したまま、移動履歴などからお薦めの店舗を案内したりできる」と矢野社長は強調した。NECはこのプロジェクトに参画し、サービス連携を実現するためのサービスプラットフォームを提供した。
従業員へのやさしさの追求では、NECが本日発表した在宅勤務制度の全社導入について触れた。従来は約2000人を対象に実施していた「テレワーク」を10倍の約2万人にまで拡大するものだ。矢野社長は「今後の少子高齢化に対応するには、ワークライフバランスをITで支援していく必要がある。NGNを活用していけば多様な環境において、さらに安全・快適な仕事ができるようになる」と語った。
環境負荷の低減については、「サーバー統合などによる全体最適の実現や、シンクライアントの利用が有効。製品単体ではなく、システム全体で省電力化することも必要」(矢野社長)とした。
来場者から寄せられた「NGNはデファクトスタンダード(事実上の標準)になれるのか」という質問に対し、矢野社長は「NGNはデジュールスタンダード(公的な標準)であるので、標準になることは決まっている。NECは標準を決める場にきちんと参画し、世界の流れに遅れないようにする」と回答。そのうえで「重要なのはアプリケーションとのインタフェースでデファクトを取れるかどうかだ。そのためにグローバルなパートナーと協業していく」と述べた。
(吉田 洋平=日経コンピュータ) [2008/07/01